読書
精神分析者による、1970年代のエッセイ集である。一般に宗教学は「聖なるものと俗なるもの」との対比を論じるが、本書では俗なるものを更に日常的なものと穢れたものとに二分している。 この三項対立によって、人間集団で不可避的に生じる、発狂や戦争の…
先ほど読み終えた。満州事変の首謀者として名高い、軍人・石原莞爾の生涯を軸に、明治から昭和前半までの日本の近現代史を綴った歴史評伝である。 歴史の不可逆性は、私たちに宿命の苛烈さだけを教える。後から来る者の有利さという分かり易い驕りのためばか…
約一年ぶりに新規メンバーが入り、慌てて「何か話題集めをしておこう」と思い、手にとったのが本書である。普段から真面目に勉強会の方向性を決めておかないから、付け焼き刃の対応をとることになるわけだが。 本書は中高生向けに、様々な知的分野のプロフェ…