松山政治思想研究会

政治学や隣接分野(哲学、歴史など)を不定期で学ぶ学生の勉強会。

松山城に行きました

 松山城に行ってきました。サークルとしてではなく、メンバーが個人的に。


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 頂上近く。学校は春休み&花見シーズンなので、かなり賑わっていました。

 


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 天守閣からの景色。左に松山大学、右に愛媛大学が見えます。ご覧の通り、両大学は目と鼻の先ほどに近いのですね。サークルも松大と合同で活動しております。

 


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 少しわかりにくいですが、向こうに海があります。瀬戸内海でしょう。瀬戸内海は明治時代ごろ、ある欧米の地理学者に「まるで東洋のエーゲ海だ!」と感嘆されたといわれています。

 このように、城から街を一望できる松山市の景観は、まさにかつてあった城下町を彷彿とさせます。春から愛媛県松山市に来られる新入生の皆さんは、ぜひ空いた時間を利用して、ゆかりの名所をめぐってみてはいかがでしょうか。知り合いや友だちをつくるきっかけとしても使えると思いますよ(笑)。

 4月2日(月)は新歓の準備も兼ねて活動をするので、ちょっとどんなものか様子を見てみたい方、大学生活について聞いてみたいことがある方は、気軽にお声がけください。ツイッターかメルアド(exnihilo1984@gmail.com)までご一報ください。

いよいよ新年度です

 一ヶ月ぶりに現状報告。数週間前に第三回目の研究会を実施しました。今回は特定の文献をその場で読むのではなく、ある文献やテーマについて要約したり論じたりした各自のレジュメを使って議論しました。

 書評、エッセイ、読書感想文、小論文、活動報告誌など、今まで書いてきた文章をまとめて共有しました。以前から考えていた、自分たちで文章を「書いて、読む」交流が実現して嬉しかったです。気に入ったものは、いつかネット上で公開しようと思います。デジタル会誌のつもりで。

 ぼちぼち新年度が近づいてきましたね。どのサークルも新入生や在学生の勧誘に力を注いでる頃と思いますが、私たちは組織的に動くつもりはありません。ただ、個別に気になる人とコンタクトをとったり、とれなかったりしています。学術的な関心は人それぞれ実に多様ですので、簡単にサークルとしてまとめられるものでもありませんし。

 自分や世の中の色んな問題について、ちょっと誰かと語りたい、学びたい、そんな思いをすくい取れる居場所として活用してもらえたらと思っています。

引き続き春休み研究会を実施中

 春休み期間中に隔日で開く政治・思想研究会。先日、第二回目を実施しました。今回はマルクス主義の政治理論についての論文を講読しました。

 議論の焦点になったのは、いわゆるポピュリズムや大衆民主主義と呼ばれる最近の政治情勢でした。論文では、共産主義の立役者であるマルクスが生きた19世紀とは違い、多数の民衆が政治参加・社会参加を進めるようになった20世紀前半でのマルクス主義者の議論が紹介されていましたが、彼らは無秩序に行動する人びとのエネルギーを、いかに革命へと転化させていくのかに頭を悩ませていたようです。

 エリートやインテリの「思い通り」にいかない大衆の政治行動の奔放さは、ある意味で現在のイギリスEU離脱やアメリカのトランプ現象に通じるものがあります。街頭やインターネットで多種多様な人びとが差別・排外主義に明け暮れているように、日本の「右傾化」を支えているのも、政治の大衆化といえるのではないでしょうか。

 こうした「普通の市民」に見られる政治意識や生活感情、倫理観への関心からか、研究会では漫画やアニメ、ゲームなどのポップカルチャーが多数引き合いに出されました。この作業は不完全燃焼に終わりましたが、第三回以降の研究会でも引き続き取り組むことになりそうです。

 現段階で研究会への参加を考えておられる人にお知らせしたいのは、以上の運営方針の若干の変更についてのみです。つまり、政治思想の研究論文に限らず、好きな小説を書評したり、気になる映画を観ながら批評したりなど、サブカルチャー全般も今後は主要な検討対象の候補となります。とくにあらかじめ決まった作品のみ取り上げて終わらせることはしませんので、個人的に興味のある娯楽・創作があれば、実際の話し合いで色々紹介していただけたら、盛り上がると思います。

 

 参加希望者は、ツイッターのダイレクトメールで話しかけていただくか、メールアドレス(exnihilo1984@gmail.com)までご一報ください。

第一回政治・思想研究会

 バレンタインデーの日に初回の研究会を事実上実施してしまいました。テキスト選定などの準備作業になるかと思いきや、候補の論文が意外と読みやすく、そのまま政治情勢について談義するうちに五時間もの時間を費やして研究会は終わりました。とても楽しかったと思います。

 ついでに、今日は研究会の報告書も執筆していました。初回はハイデガーという、二十世紀ドイツの実存主義的哲学者の政治解釈について学びましたが、彼の政治論と、サークル発足の意義が、実は深いところで繋がっているのではないかという発見もあり、難しい思索家という印象のあるハイデガーに対する見方が少し変わりました。

 二回目以降の会は、ハイデガーと決別したとされるハンナ・アーレントという政治哲学者の議論を学ぶかもしれませんし、まだこれから決める段階です。他には青土社刊行の雑誌『現代思想』の特集「保守とリベラル」あたりが、近年の政治対立について簡潔にまとめながら議論している論文が多くて、これを例えば新入生歓迎の際に、一緒に読んだり内容を私たちが要約した上で話してみると楽しいのではないかと感じました。

 こんな感じで春休みは断続的に学習会を開いてますので、興味のある学生さんはぜひお声をかけてみてくださいね。

【予告】春休み合宿

 長らくブログを更新してなかったので書き込みます。

 ここ数週間で、何度か研究会は開いていました。そしてその話し合いをもとに、春休みに連続学習会を開くことになりました。

 昨年の夏休みに東浩紀氏の新刊『観光客の哲学』を読む読書会を開きましたが、それと似た企画です。今回は主に、ハイデガーサルトルなど、近現代の西洋政治思想に関する論文(一般向けに、近年の研究成果を伝達するために書かれたもの)をいくつか読み合いながら、現在の政治問題について考察・意見交換するというもの。余裕があれば夕食会や視聴会(『映像の世紀』ほか名作映画)も開くかもしれません。

 2月末以降、おそらく隔日で実施するでしょう。「合宿」と書いてますが泊まり込みではないです。春休みでヒマ、何か政治について語りたい学生はぜひおこしください。なお高校生も参加できます。

 たまに「読書会・研究会と誘われても、何をするのかよくわからない」と言われることがあるのですが、実際に来てもらえたら、何となく雰囲気はつかめるのではないでしょうか。学校のホームルームほど堅苦しくはないし、休み時間のおしゃべりほどダルダルでもない、共同で学ぶ空間という印象です。ネットや『朝まで生テレビ』並みに場が荒れることはまずありません。

 2月の中旬頃には詳細を決めて、あらためて告知します。とりあえず現段階で参加希望や質問のある方は、exnihilo1984@gmail.comか社会問題研究会のツイッターアカウントにダイレクトメールをお送りください(氏名は仮名でも可)。

ホームページ開設

 センター試験があるので、ここ数日はリアルもネットも騒がしいですね。受験生は気にせず試験に打ち込んでください。

 ホームページ開設しました。今のところ検索しても出てこないので、とりあえずURLだけ貼っておきます。

https://exnihilo1984.wixsite.com/ehime-social

 高校生の方も活動に参加できますよ〜。まずは一緒にダベりましょう。

 しかし、昔のブログが検索結果にいっぱい出てきて嫌になるな…。やっぱり消さずに残すべきだったか(笑)。まあ、文章は保存してあるので、また機会があれば公開するかもしれません。

新年交流会

 けっこう、いや、かなり楽しみました。事前にレジュメを用意してきたのが幸いしたのか、お互いの意思疎通が普段よりスムーズに進んだかなという印象。

 とりあえず私たちの共通の関心ごとの一つは労働問題にあるようです。違法労働の蔓延を、現場レベルからも、法制度のレベルからも、いかに解消していくか。また、働き手が暮らしやすい社会はいかに可能か。そもそも働くとは何なのか。

 ベタなモチーフですが、今後はこの方向性で攻めていこうかと思います。