松山政治思想研究会

政治学や隣接分野(哲学、歴史など)を不定期で学ぶ学生の勉強会。

明日は会合

 明日は久しぶりに会員で会合。冬休み合宿を中座した辺りから集合できておらず、年明け交流会の意も込めて再会予定。

 会合の席では現在あたためている企画案を提出する。もし軌道に乗れば、質的にも充実して、かつ継続的に活動できるような、まともなサークル活動になるかもしれない。

昨夜の交流について

 乱入して議論をふっかけたみたいになってしまい申し訳ありませんでした。何事も議論に熱中すると気が引けるものであり、それでいつもは大抵様子見程度のつもりで引っ込み思案になるのですが、それはそれで相手方にこちらのメッセージが全く伝わらないことになるのだよ、と気づかされた次第。

 思ったより、人間は他人に興味がない。これは当たり前で、だからこそ自分が積極的に興味を持たねばということでしょうね。

 昨夜の議論の補足をすると、私は社会問題というのを必ずしも世間一般で話題になるテーマ全般だけとは考えていません。むしろ日常生活にありふれた、誰も問題に感じていないような事象に違和感なり疑問を持ち、その問題意識を他者と共有して、一緒に解き明かしていく過程にこそ、「社会」「問題」が生まれてくるのだと考えています。単に客観的知識として時事的な事柄を覚えて(それも重要ですが)終わり、という意味合いではないと思っています。

 就活の個性圧殺的システム、大学の「就職予備校化」、ぼっちなど学生の対人関係生産の難しさ。これらはほっといても誰か権威ある人物なり機関が問題として提供してくれる類いのテーマだとは限らず、むしろ自ら疑問に感じた人が掘り下げることで、初めて学ぶことができるのだといえます。もっと本音をゲロってしまえば自分が現に感じている「苦しみ」「生きがたさ」を抜きにして社会現象に問題なんて持てないし、ましてや自発的に研究などできるはずない(大半の人が社会に興味がないのも、ごく単純に今の社会に満足している面があるからでしょう。それを単に悪いと切り捨てることはできません)。

 まあ、抽象的な一般論ばかり話していないで、実際に社研なりに「社会問題」を掘り起こす作業はやるべきでしょう。その辺は今後話し合いながら決めていきます。ちなみにこれを書いている私は、ブラック企業はじめ違法労働の発生源、少子高齢化と「若者」の将来不安の背景、などに今のところ関心があります。

 冬休みにやろうとして破綻したイヴァン・イリイチ読書会(アンド書評会)や、ブラック労働座談会を復活するものアリ?かもしれません。

新年歓迎キャンペーン

 1月いっぱいを、歓迎キャンペーン期間にしたいと思います。大学のサークルでも、春だけじゃなくて後学期に新入生歓迎の企画をたまにやりますよね? あんなノリでやります。

 愛媛県に居住あるいは現在いる学生さんで社研に興味がある、今気になる問題について話を聞いてほしい、という方は、日時は問わずいつでもお知らせください。

 

連絡先:exnihilo1984@gmail.com

 

 声をかけてもらうのを待つだけでなく、こちらから存在をアピールする必要もあると思います。が、現状あまり良いアイデアが浮かばないので、こちらは思いつき次第あらためて告知するという形で。

 

政治思想研究会へようこそ!

政治思想研究会とは?

 愛媛県を拠点とする学術同好会です。

 2017年春から大学生が主宰して始めた集まりで、普段の生活では中々知ること・考えること・話すことができない世の中の様々な問題について、一緒に学び合うことを目指しています。

 右翼と左翼はどう違うの?なぜブラック企業はなくならないの?日本の戦争は悪いことだったの?などなど、自分が抱いた素朴な疑問を出発点に、仲間や文献の力を借りながら、世の中の仕組みを明らかにしていきます。

 

どこで、いつ、活動しているのか?

 活動日時は不定期です。メンバーの都合に合わせて開催します(例:水曜日の昼13時から15時半まで)。場所については、基本的に愛媛大学松山大学の周辺施設を利用しています。

 細かい情報はその都度変わるので、ツイッターアカウントにて随時告知するようにしております。ぜひフォローしてください!

 

過去、どんなことを学んできたのか?

 多岐にわたるので、以下、扱ったことのあるテーマを例示してみます。

・右翼(保守)、左翼(革新)とは何か?:第二次大戦後の日本政治史から(テキスト:浅羽通明『右翼と左翼』)

グローバル化と排外主義の台頭:リベラリズムはいかに再生できるか(テキスト:東浩紀『観光客の哲学』)

・近現代西洋の政治思想:実存主義マルクス主義自由主義(テキスト:『岩波講座 政治哲学』)

・古典から考える日本文化の特質:幕末から昭和まで(テキスト:丸山真男『日本の思想』)

 

 この他、安倍政権の評価、若者の就職率と労働問題、日本と欧米の文化的差異などなど様々な話題をざっくばらんに話しております。

 

活動の様子を教えてほしい!

 基本的には、学びたい分野やテーマに関する文献・資料(新聞やネット記事、テレビ番組等も含む)を読書・閲覧して、その後自由討論タイムに入ります。

 わからないことがあれば質問して、皆で「こういうことなんじゃないか?」と調べたり、「○○ページに書かれてる内容は違うと思う。自分は〜」という意見交換をしたりします。

 自分一人で勉強するだけでなく、同い年の学友の助けを借りたり、一緒にあれこれ話し合って調べてみると、思わぬ発見や価値観の多様化があり、そこが醍醐味でもあります。

 

知識は全然ないが、大丈夫?

 問題ありません。高校の現代文や歴史・公民レベルの知識(というか、大ざっぱなイメージ)をおさえておけば、大抵のことはその場で補えます。

 もちろん、高校レベルの基本的なテーマから学び直したい!という希望も大歓迎です。

 

部費やお金は必要?

 原則必要ありません。

 ただ、本来の活動の後に、ちょっとした食事会をしたり、あるいは休日に一緒に映画を観に行ったりする場合があれば、お金を自己負担していただきます。

 とはいえ、メンバーの金銭事情に合わせて、余裕があれば実施する企画なので、ご安心ください。

 

活動に参加してみたい。

 まずはexnihilo1984@gmail.comまでご連絡ください(あるいはツイッターのアカウントまで)。単にメンバーと話してみたいとか、あるいは今度の企画に参加したいという旨を教えてください。