松山政治思想研究会

政治学や隣接分野(哲学、歴史など)を不定期で学ぶ学生の勉強会。

丸山眞男『日本の思想』読書会②

 前回に引き続き、本日も読書会でした。今回は書名と同じタイトルの論文「日本の思想」。前回の講演録とは違い、難解な論理や用語が駆使された文章なので、前半と後半に分けてじっくり読み解くことにしました。

 そして、今回は前半(まえがき〜第二章)を事前に読んできて、後はひたすら自由討論。全体として日本の「精神的雑居」(雑種ではない)状態を批判的に解明した画期的な思想史研究(というより古典)ですが、その間に使われる様々な言い回しにいちいち苦戦(例えば、超近代と前近代の独特の結合としての日本の「近代」って何だ?!とか)。

 とりあえず丸山が主要な比較対象にしている西洋の思想史の大まかな流れを確認しながら、日本史の知識も補足しつつ、何とか推測しながら進めていきました。今回の読書会は異様に疲れました(単に気候が蒸し暑かったからかもしれない)。

 次回は来週の土曜日に、同じ時間・同じ場所にて後半(第三章〜おわりに)に取り組みます。余裕があれば、『現代思想』所収の社会運動史に関する鼎談も読む予定です。