松山政治思想研究会

政治学や隣接分野(哲学、歴史など)を不定期で学ぶ学生の勉強会。

新元号について

平成の後に続く新しい元号だが、日本の古典も選択肢に入れて検討するらしい。言われてみれば、明治以来、元号は中国の古典から採用されたものばかりである。 これを受けて、「中国なんかから借りるのはイヤだから」という安易な理由ゆえに誤った使い方の元号…

風邪で療養中

おそらく精神的な疲労が原因で風邪をひきました。今日はほぼ寝込んでいた。明日には治ると思います。 それにしても、ツイッターを見ていると実に不毛な争いが多い。アイデンティティポリティクスが吹き荒れている。やれオタクは気持ち悪いだの、女(男)がお…

8月2度目の懇談会

前回に引き続き、ゲスト参加の方と懇談会で交流しました。浪人生の方で、愛媛県出身だが、趣味の関係上、首都圏の大学を目指したいのだそう。最初から四国は眼中にないみたいで、この辺りは地方の文化的な不毛ぶりが露呈していると思いました。 サークル活動…

懇談会&講演会

昨日は、愛媛に帰省中の学生さんを交えて懇談していました。いわゆる都会住まいの方だったため、関西や首都圏の大学や社会問題・社会運動をめぐる動向や、地方の特殊性(可能性?)について示唆をいただくなど、非常に学ぶべきところの多い会合でした。 その…

知性ある個を気取ってみても

竹内洋氏の『革新幻想の戦後史』辺りを念頭に置いて言うのだが、第二次世界大戦後の日本では、知的である事は、左翼的である事とほぼ同じである。ここでの左翼とは別にマルクス主義のような確固たる思想体系を持っていなくても良い。漠然とであれ、自由、平…

岸田秀『ものぐさ精神分析』(中公文庫、1982)

精神分析者による、1970年代のエッセイ集である。一般に宗教学は「聖なるものと俗なるもの」との対比を論じるが、本書では俗なるものを更に日常的なものと穢れたものとに二分している。 この三項対立によって、人間集団で不可避的に生じる、発狂や戦争の…

福田和也『地ひらく:石原莞爾と昭和の夢』(文春文庫、2004)

先ほど読み終えた。満州事変の首謀者として名高い、軍人・石原莞爾の生涯を軸に、明治から昭和前半までの日本の近現代史を綴った歴史評伝である。 歴史の不可逆性は、私たちに宿命の苛烈さだけを教える。後から来る者の有利さという分かり易い驕りのためばか…

私憤≒公憤のはけ口、インターネット

ネットで「社会に物申す」人の置かれた状態は、何かあれだな、いじめられっ子が「次いじめたらキレる、次いじめたらキレる」とブツブツ脳内で願掛けしながら、結局現実には何ら行動しないのと似たメンタリティなのではないか。そういう経験が私にはあるので…

立花隆他『揺らぐ世界』(筑摩書房、中学生からの大学講義シリーズ4)

約一年ぶりに新規メンバーが入り、慌てて「何か話題集めをしておこう」と思い、手にとったのが本書である。普段から真面目に勉強会の方向性を決めておかないから、付け焼き刃の対応をとることになるわけだが。 本書は中高生向けに、様々な知的分野のプロフェ…

暑すぎる

このところ連日、列島中で30度超えの気温が続いています。もう外出したくないくらい。 で、「昔はもっと涼しかった」という話がネットから漏れ聞こえてきますが、何故でしょうか。家族に聞いてみたら、水田が減り、ビルが次々と建築されているからだろう、…

政治不信と与野党への眼差し

面白い記事を見つけた。 gendai.ismedia.jp 現代日本では「コミュニケーション能力」が非常に重視されるが、反面、その具体的な定義なリ合意形成がなされているわけではない。というのも、コミュニケーションとはその都度出会う、人格も価値観も生活環境も目…

懇親会やりました

先ほどまで懇親会を開いてました。新規加入者を歓迎する目的で、世間話や自分語りから、政治や経済あるいは歴史にまつわる諸問題について簡単な意見交換をしたりと、中々に充実した会でした。 いわゆる保守王国・愛媛県でブラック企業とかアベノミクスとか、…

偶然の産物による会議

今日は、たまたまメンバーと出会い、そのまま活動の打ち合わせも兼ねて、歓談しました。 明後日、新規加入者の歓迎会がありますが、さてどう出迎えるべきかと頭を抱え。とりあえず何か一つ意気投合できる話題が見つかれば、話は早いだろうという形で落ち着き…

2018年7月西日本の大規模災害

大雨・洪水による犠牲者が百名を超えたそうだ。余裕でオウム真理教による地下鉄サリン事件を上回っている(負傷者なら後者がもっと多いが)。「95年」以後は、災害とテロリズムの時代なのだとも改めて感じる。 大規模な災害が起こる度に思うが、日本人には…

全体主義化する世界

どう考えても、世の中の大勢は全体主義化している。それに歯止めをかけることは不可能ではないか。するべきことは、よりマシな全体主義を志向することでしかないように思う。 資本主義が高度化すれば、コミュニティが解体され、人間は個人としてバラバラなま…

ガクサーに登録しました

全国各地の学生サークルの情報をまとめたサイト「ガクサー」に愛媛社研も登録しました。少しは人の目に触れるといいな。あちらでも時折活動報告やイベント告知をやろうと思います。 https://gakucir.com/detail/4935

オウム真理教指導者らの死刑執行

7月6日、オウム真理教指導者らの死刑が執行されたという。改めて世に出回っている論説を見ていると、どうやら麻原彰晃については受刑能力があったかも疑わしく、そもそもその犯行の動機について語られないままだったという。あまりにも強引な処刑であり、…

サークル名が変わるかもしれません

昨日の夕方、今後の方針に関する打ち合わせ(&近況談義)をしました。すっかり周りが暗くなるまで話し込み、管理人はこれから寝るところです。 結論からいうと、サークル名が変わるかもしれません。私たちの問題関心を明確にするためにも、社会問題という名…

打ち合わせ

今日は夕方、活動方針に関する打ち合わせをやります。新規加入者が出たこともあり、これまで何となくやってきた活動スタイルを振り返り、今後を展望する作業が必要になってくるでしょう。口で言うのは簡単ですが、先ほどレジュメで文章化しようとしたら挫折…

スマホからパソコンへ移行しました

これまで、スマホでツイッターと当ブログのアプリをインストールしており、ずっとそこから発信していたのですが、このたびアンインストールしました。今後はパソコンだけで操作することになるでしょう。 その理由は個人的なもので、スマホという手軽に触れる…

ついに夏です

愛媛大学を歩いていたら、セミの鳴き声が(多少弱々しいが)聞こえてきた。ついに夏だなあという感じです。 実家付近の木に、毎年異様な数のセミがたかるので、今年は来ないよう対策しなきゃなあ。木酢液をかければいいらしいので、そろそろ実験的に散布して…

いわゆる「安倍1強」について

昔ながらの自民党の多元的な権力構造(主流派が腐敗すれば非主流派が反転攻勢して政権を担当する流れ)が、00年代の小泉政治で破壊された結果、現在、安倍政権に批判的な立場である自民党員が個人をこえて勢力を形成しにくい、という話はよく聞く。 でも、…

【活動メモ】ディベート議案集

先日、社研に新規メンバーが一人加入することとなり、総勢3名になりました。これまでゲスト参加を含めれば十数名規模の学生と交流してきたものの、恒常的に活動するメンバーは一年以上二人でやってきたので、素直に嬉しいです。 その新規メンバーの方に、デ…

読書三昧の日々

こんにちは。サークル代表です。ここ数週間ほどサークル活動とは別に読書三昧の日々を過ごしています。 といっても、ヒマを持て余した悠々自適の毎日だからではなく、研究やら求職やらで忙しく、そのストレスを吐き出すために乱読しているようなものなのです…

丸山眞男『日本の思想』読了

昨日、『日本の思想』読書会を実施し、全三回で丸山の論文「日本の思想」を読み終えました。 次回の読書会はやや時期を飛ばして、7月7日(土曜)になる予定。テキストは二点あり、一つ目は『現代思想』所収の鼎談「〈官邸前〉から〈国会前〉へ」(ミサオ・…

丸山眞男『日本の思想』読書会②

前回に引き続き、本日も読書会でした。今回は書名と同じタイトルの論文「日本の思想」。前回の講演録とは違い、難解な論理や用語が駆使された文章なので、前半と後半に分けてじっくり読み解くことにしました。 そして、今回は前半(まえがき〜第二章)を事前…

丸山眞男『日本の思想』読書会①

事前の告知通り、先週の水曜日から丸山眞男『日本の思想』(岩波新書)の読書会を開始しました。 初回は講演録2つを消化。次回は本の題名にもなっている論文「日本の思想」前半部を読む予定です。ちなみに次回は今週の土曜日にやります。詳しくはツイッター…

フィールドワーク!?

事前に告知しませんでしたが、今日はフィールドワークに出向いていました。 ご当地アイドルをめぐる某事件を知り、責任があると思われる事務所を下調べしたかったわけですが、残念ながら突き止められず。グーグルで調べると「松山市の刑務所」なるぶっ飛んだ…

プレ読書会

ツイッターでは既に告知してますが、今週の水曜日(16日)に読書会をします。正確には、今後読んでいくテキストを決める話し合いですが。テキストは複数でも良く、ジャンルが社会問題系なら何でもありです。興味のある方はちょっと立ち寄ってみて、色々お…

5月研究会

連休中ですが、研究会を開きます。概要は以下の通り。 日時:5月1日(火)午後(恐らく13:00〜17:00) 会場:松山大学樋又キャンパス1階 テキスト:メンバー作成のレジュメ テキストのレジュメですが、構成は1)国内外の社会情勢、2)メンバ…